北國新聞より
門前高の全校生徒58人が、輪島市門前地区で1人暮らしをする高齢者に送った年賀状への返信が24日までに23枚寄せられた。「体に気を付けて勉強頑張ってね」などと添えられた手書きのメッセージに、生徒たちは人とのつながりや温かさを感じ取っている。
1人暮らしのお年寄りへの年賀状は、1989(平成元)年度から続く同校の伝統行事で、例年20、30通の返信が届く。一部は校舎の廊下に張り出し、残りは生徒がそれぞれ持ち帰る。同校によると、毎年心待ちにする高齢者が多く、今年寄せられた年賀状には「涙を流して読みました」「神棚に飾りました」と記されたものもあったという。
干支であるウサギのイラストを添えた1年の工野優那さん(16)は「優しい励ましの言葉がうれしい」と笑顔を見せた。