介護が必要な一人暮らしの高齢者などを支援しようと、愛媛県松山市は今年3月から職員が自宅に出向き、戸別にごみを収集する取り組みを始めると発表しました。
松山市が3月から始める「ふれあい収集」は、市の職員がごみ集積場に行くのが難しい高齢者や障がい者の自宅に出向き、戸別にごみを収集する取り組みです。
対象は65歳以上の単身者で、要介護1以上、または身体障害者手帳の1級か2級を持っている人などで、市は去年から市内9地区で実験的にごみ収集を行ってきました。
松山市・野志克仁市長
「収集時に自宅で転んで動けなくなっていた高齢者を助けた事例もあり、ふれあい収集が高齢者の安全安心につながると再認識している」
この「ふれあい収集」は全国的には既に始めている自治体もあり、熊本市では2010年に取り入れています。松山市は、11日から清掃課を窓口に電話で申し込みを受け付けていて、市内でおよそ500人が対象になると想定しています。