粗大ごみの廃棄や灯油、コメなど重い物の購入などを代行する「高齢者力仕事SOSサービス」を始める方針を群馬県高崎市が固めた。高齢者世帯の困り事の一つである「力仕事」を気軽に頼める環境を整える。2023年9月開始を見込み、来年度当初予算に関連費用を計上する考え。
70歳以上の高齢者のみの世帯、障害者のみの世帯が対象で利用は無料。作業員2人が1時間程度でできる継続性のない作業を代行する。粗大ごみの運び出しや廃棄、運搬が困難な生活必需品の買い出しのほか、部屋の模様替えのための家具移動も想定している。 実施事業者をプロポーザル方式で決める予定。事業費は年間1億円程度になる見通し。詳細な実施方法、利用方法を詰めていく。
市は家事代行など一時的な支援を提供する「介護SOS」「子育てSOS」「高齢者ごみ出しSOS」「ヤングケアラーSOS」の四つのSOSサービスを展開中。新たなSOSサービスを加えることで市民の安心・安全、生活の安定を向上させる。
富岡賢治市長は「お年寄りに思いやりのある仕組みを作っていきたい」としている。
