ネット常時接続が普通の現在に暮らす若者にはわからないかもしれないが、1995年頃はダイアルアップ接続という方法でインターネットを利用していたのである。
ダイアルアップ接続とは、固定電話回線を通じてパソコンなどのコンピュータをネットワークに接続することで、安価にパソコン通信やインターネットに接続する手段だったのである。インターネットを使うには、接続業者プロバイダに電話を掛けて接続しなければならなかったのである。
電話回線なので当然電話料金が3分あたり10円が掛かったのである。インターネットに繋ぐのに従量制の電話料金が掛かったのである。知らず使って翌月とんでもない電話料金を請求された人が全国にたくさんいたのである。
そこで1995年8月にNTTで始まったのが、定額通話の「テレホーダイ」であった。プロバイダのアクセスポイント番号を指定しておくと、23時から翌朝8時までは定額(確か1,800円)でインターネットに繋ぎっぱなしにすることができた。23時になると電話を掛けて、モデムの接続音(ピ~ガ~)を聞いてインターネットに繋げていたのである。
それまでにもパソコン通信はあったけど、どちらかというとマニアックな人たちが使っているイメージが強かったのであるが、Window95が登場してからインターネットが一般にもグッと身近なものになったのである。
当時すでにおっさんであった私は、テレホーダイを利用してムフフなサイトなどを探索したものである。インターネットの発達にはムフフ大好き世代が大きく貢献しているのである。
チャットツールのIRCやメッセージソフトのICQを使っていた記憶がある。テレホーダイ中に寝てしまって、繋ぎっぱなしだったNetMeetingから呼びかける声に驚いた事があった。
そんな時代の大事なインフラのテレホーダイが今年9月30日に新規受付を停止し、2024年1月1日からサービスをご利用できなくなるそうだ。
まだあったことに驚いてしまったけれど、これも一つの時代の終わりなんだろうね。