体験記

退院

11月9日、退院の朝になりました。夜勤だった看護師のU嬢が朝の検温に来てくれました。彼女は、私が入院した日に担当してくれた最初の可愛い看護師さんでした。入院したばかりの不安な時から優しく対応してくれました。まだ春に入局したばかりの現場1年生と聞いてました。これからも気張らずに頑張って欲しいものです。ほぼ、父親目線です。

東京女子医科大学病院心臓血管外科の中央病棟6階の看護師さん、ヘルパーさんには大変お世話になりました。入院期間中にネットでいろいろと取り巻く環境の厳しさを見ました。でも、看護師さんたちはそんな事を感じさせること無くお世話をしてくれました。退院時に一人ひとりにお礼が言えなかったのでここでお礼を言わせてもらいます。

看護師さんにすると、一ヶ月くらいで入れ替わっていく患者さんの一人でしょうが、一人の入院患者にすると一生忘れることのない世話をしてくれた恩人です。一期一会の縁ですが、大切にしたい出会いでした。

ナイチンゲールの言葉に「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」と言うのがあると知りました。コロナ禍で医療関係者の努力が注目されていますが、特別な事情など関係なく看護師の皆さんは、日々患者のために戦っていてくれている天使なのだと感謝し、心から敬意を表します。

花束

あふれる涙を あたたかな花束にして

朝の光を浴びて そっと寄りそうのは誰?
昨日の哀しみ達の ささやきが聴こえてくる

見ず知らずのモノに 水を与えてくれて
ありがとう! かえせるものは 何にもないけれど

あなたと あなたの
まわりの 大切なモノ
全てを 想います
あふれる涙を あたたかな花束にして

月の光を浴びて そっと祈ってるのは誰?
明日への不安達の 誓いが聴こえてくる
通りすがりのモノに 道を教えてくれて
ありがとう! もう迷わない 歩き出してみる

わたしと わたしの
まわりの 苦しみや痛み
全てを 笑って
あふれる涙を ゆるしてくれるのなら
花束にして

あなたと あなたの
まわりの 大切なモノ
全てを 想います
あふれる涙を あたたかな花束にして
あふれる想いを あたたかな花束にして

作詞・作曲・唄:玉置浩二

本当にありがとうございました。皆さんに幸あれ!

支払いを済ませて退院です

今日の昼前に退院します。朝食後、妻が来るまでに入院費用の支払いを済ませます。総合外来センターの入院手続きをした窓口までいって支払いを済ませました。

看護師さんに頼んでおけば、退院の2日くらい前に支払いの概算を教えてくれます。支払いはクレジットカードが使えます。どれくらい請求があるのか心配でしたが、事前に限度額適用認定証を出していたので目が飛び出る事はありませんでした。

荷物をまとめて、妻が来るのを待ちます。T嬢が来てくれて、忘れ物がないかチェックしてくれます。妻から中央病棟1階に着いたと連絡があったので、T嬢にお礼を言ってエレベーターに乗り込んでお別れします。お世話になりました。

1階で妻と再会です。約1ヶ月ぶりです。生きて帰れました。

見慣れた顔にホッとして一言。

「寿司食いてぇ~」

1ヶ月入院していた東京女子医科大学病院中央病棟。
ここの6階、心臓血管外科病棟でお世話になりました。

帰り道の乗換駅で寿司を食べました。美味しかった~。

ふと、気がつくと携帯に女子医大からの着信があります。留守電は入っていませんでした。なんだろうな? と思っていたら左手に患者識別バンドが付いたままでした。

そう言えば、こんな会話を思い出しました。

「退院時に識別バンドを外すのを忘れていく人がいるんですよね」とT嬢
「へぇ~そんな人いるんだ、退院嬉しくて忘れちゃうのかね?」
「そうかもしれませんね。私たちも気を付けているんですけど」
「ははは、慌てもんだね」

そう、私でした・・・ごめんね、T嬢。