体験記

手術は必要なんです

クリニックの先生には「もう少し長生きしたかったら、手術は必要」と言われています。カテーテル検査の結果をみて方針を決めることになりました。

僧帽弁不全閉鎖症は間違いないのですが、同時に大動脈弁にも不全が見られるとのことです。そして、心不全を起こした原因と思われる心臓の周りの血管(冠動脈)が狭くなっている状態が確認できたと診断されました。

右冠動脈(右の血管)と左前下行枝(左前の血管)が詰まりかけて、流れが悪いと言われました。どうせ僧帽弁の手術が必要なので、一緒に冠動脈バイパス移植と大動脈弁置換手術やりましょうと、言われました。

「えっ? 3つ一緒にやるんですか?」

「そう、何回も開けるより良いでしょ」

はぁ・・・そうですね・・・

手術は大学病院でやります

大きな手術になるので大学病院を紹介してもらうことになりました。クリニックには週1回、東京女子医科大学病院の先生が来ているので、そちらで手術を受けることになりました。クリニックの先生は、女子医大は信頼できる先生がいるし、確かな技術のところだから大丈夫ですと言われます。

後で、友人を通じて医療関係の方に、女子医大なら心臓手術では名門だからお任せして大丈夫と聞きました。

では、お世話になりましょう。

そんな偉そうに言って良いのでしょうか・・・

1週間ほどして、クリニックに来ている女子医大の先生とお話をしました。このクリニックで受けた検査情報は共有しています。女子医大でカンファレンスにかけて、手術日程を決めますねって言われました。

クリニックの先生が「冠動脈バイパス手術」で使う血管を見極めるためにもう一回カテーテル検査するねって言われました。

また、かめはめ波ですか?

冠動脈バイパス術とは
体の他の部位の静脈や動脈を使って、責任冠動脈の閉塞部分の先に接続します。これにより、血流は狭窄や閉塞のある部位を通らず迂回して流れるようになります。

静脈は通常、脚の静脈を使用します。動脈は胸骨の裏を走る内胸動脈あるいは前腕の橈骨動脈を使用します。内胸動脈グラフトが冠動脈疾患を起こすことはまれで、90%以上は移植後10年を経ても適切に機能します。

心臓血管外科医渡邊剛 公式サイトより
https://doctorblackjack.net/heart/heart_05-03.html

カテーテル検査の結果、内胸動脈2本を使うことが決まりました。

そうやって、バタバタと手術に向けて話が進んでいくのでした。