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郵便局員、戦火くぐりながら高齢者へ必死の年金配達【ウクライナ】

ウクライナ北東部ハルキウ市の郵便局員たちが、ロシア軍に最近占領されていた近くの村落にとどまっている高齢者の年金受給者たちに生活費となる現金を手渡すため必死の職務を続けている。戦闘が続くなか、防弾チョッキを着込んでの決死の覚悟での業務遂行となっている。

郵便局の女性職員はCNNの取材に、ロシア軍が侵入した時、これら高齢者たちは退避もかなわなかったであろう最も弱い立場の境遇にある人々だったと指摘。「誰も彼らを助けられないために我々が実行した」との決意を示した。

郵便局の建物は銃弾や砲弾を浴びた痕跡に刻まれている。ここでこれら年金受給者が生き抜くのに必要な1人あたり約100米ドル(約1万3900円)相当を支払う精算作業などが実施されている。

この村落の78歳の女性住民はCNN取材班にがれきと化した自宅を見せた際、涙に暮れた。破壊されたのは3月下旬のことで、自らは砲撃の被害から逃れることは出来たが、家は30分も持たずに焼失したという。

現在は隣家に身を寄せているが、冬の到来時への不安を抱えてもいる。夫に先立たれ、息子はチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故で死んだという。「爆撃などが始まれば、どこに隠れてよいのかわからない」とも嘆いた。

村落などに侵攻したロシア軍はウクライナ軍の反撃で押し戻されていた。ウクライナ軍部隊はCNNの取材に、ロシア軍は再び戻る準備をしていると予想している。

ウクライナ軍の兵士の1人は、人員や保有する兵器でロシア軍はウクライナ軍より強力であろうことは承知しているとしながらも、「戦いに臨む我々の気持ちはより強固」と主張。「最後の弾丸が尽きるまで戦い続け、彼ら(ロシア)に我々の土地を与えはしない」と言い切った。

引用元:https://www.cnn.co.jp/world/35190476.html