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電話で「お金」詐欺、手口が巧妙化した被害が相次ぐ【熊本県】

うその電話で現金をだまし取る「電話で『お金』詐欺」の高額被害が、熊本県内で相次いでいる。新型コロナウイルスの影響もあり、一時は影を潜めていたが、再び横行してきた。手口が巧妙化し、被害が高額化しており、県警は狙われやすい高齢者を中心に注意を呼びかけている。

県内の女性は、スマートフォンに届いた「アプリ利用料が2年分未納」というショートメールが発端となり、2021年12月から22年2月にかけて計約3300万円をだまし取られた。犯人は未納料金の名目で現金を要求した後、さらに「あなたの携帯からウイルスが発信され、約90人に被害が出た」「保険の虚偽申請で犯人を捕まえた。あなたが共犯と疑われている」などと、次々にその電話で不安をあおり、48回に分けて指定の口座に現金を振り込ませたという。

2~3月には熊本市の高齢女性が約3500万円、3~4月には別の70代女性が過去5年では最高額となる約4千万円の被害に遭った。いずれも聞き覚えのない会社の「会員」に登録されているという電話を皮切りに、複雑な作り話で犯罪の共犯者として疑われていると信じ込まされ、解決のために現金を手渡した。高額被害は、複数回に分けて数十万~数百万円ずつだまし取るのが特徴。

県警生活安全企画課は「詐欺グループは、一度だました相手に対して何度もうそを重ね、可能な限りだまし取ろうとする」と指摘する。

県警が認知した1千万円を超える高額被害は、13年は11件で計1億9800万円、14年も11件で計2億8600万円に上ったが、15年以降は増減を繰り返しながらも減少傾向となり、コロナ禍が広がった20年にはゼロとなった。

21年は3件で計6600万円と再燃し、22年は5月までの速報値で5件、計1億5300万円と、この10年で最悪のペースで多発している。

県警生活安全企画課は「〝コロナ慣れ〟で高齢者を外出させて現金を手渡させたり、振り込ませたりしやすくなり、詐欺グループの動きも活発化しているとみられる。電話での会話の中でお金の話が出たら、まず詐欺を疑ってほしい」と注意を促す。 固定電話での接触を封じる自動通話録音機を無償で貸し出すなど、対策を強化している。

引用元:https://kumanichi.com/articles/677286