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お遍路楽々 ロボと「同行二人」高齢者の歩行をサポート…ANA、東京工大が開発

四国遍路に、足腰の弱った高齢者にも挑戦してもらおうと、ANAホールディングス(HD)と東京工業大が、巡礼者向けの歩行支援ロボットの開発を進めている。空海とともに旅をする遍路の精神「 同行二人どうぎょうににん 」から着想を得たという。数年後の実用化を目指している。

ロボットは約6キロのリュック型で、両腕と腰に取り付けたセンサーが歩幅などを感知。歩調に合わせて腕と脚に動かす力が加わり、歩く負担が軽減される。

四国八十八か所霊場を歩いて巡る人は年間1万人ほどいるが、高齢者はバスなどを使うことが多い。コロナ禍でバスツアーの実施が困難になる中、ANAHDが新たな観光需要を取り込むため、密にならない歩き遍路に着目。屋内リハビリ用の歩行支援ロボットの研究を進める東工大の三宅美博教授(62)(知能情報システム)に協力を依頼した。

昨年12月には、リハビリ用ロボットを使い、香川県善通寺市の七十二番札所・曼荼羅寺と七十三番札所・出釈迦寺の間の坂道約500メートルで実証実験。60~80歳代の男女6人が参加し、「心地よく歩ける」「装置の重さを感じなかった」と好評だったという。

遍路道は約1200キロに及び、険しい山道や段差が無数にある。実験で得たデータを分析し、複雑な環境に対応できるAI(人工知能)を駆使したシステムの開発を進めている。軽量化や耐久性も課題だという。三宅教授は「お遍路さんが持つつえのように、支えであることを感じさせない装置にしたい」と話している。

引用元:https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20220420-OYO1T50020/