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猫も飼い主も幸せに 高齢者から引き取り里親探し 【千葉】

年を取ったり体を悪くしたりして飼い猫を育てることができなくなった–。そんな人から猫を引き取り、里親探しに取り組む女性がいる。

千葉県茂原市の介護施設で働く岩瀬美咲さん。10代の頃から個人で活動してきたが、「もっと多くの飼い主や猫を助けたい」との思いから、2年前にNPO法人を立ち上げた。

岩瀬さんは幼い頃、猫が苦手だった。祖母の家ではかみつかれ、友達の家では引っかかれた。

「猫は気分屋で、時に凶暴」。 そんなふうに思っていた 考えをくれたのは「くろひげ」だった。19歳の時、街中で偶然出会った黒猫だ 飲食店の前で、与えられたご飯を食べる野良猫たちの群れから距離を取り、じっと座っている姿を見つけた。

「仲間外れにされて食べられないのかな」。気になって仕方なくなり、餌をあげた後、両親を説き伏せて自宅で世話をするようになった。「くろひげ」は今も一緒に暮らす家族だ。

この出会いの後、街中で見かける野良猫を気にかけるようになった。実家の空き部屋に保護し、里親を探す活動を始めた。22歳で現在の介護施設で働くようになると、高齢者の切実な声を耳にするようになった。

大好きな飼い猫を泣く泣く手放した高齢者もいた。「いろいろな事情で飼えなくなった人たちのために里親を探そう」。2020年8月にNPO法人「博愛会 きんくている」を立ち上げた。

団体名の由来は、鉤のように曲がったしっぽを意味する英語。物をひっかけるのに使う鉤に似た形のしっぽを持つ猫は「幸運をひっかけてくる」と言われることにあやかり、「人も猫も幸せになってほしい」という願いを込めた。

1人で始めた活動だったが、施設の同僚や地元の高校生らが次々と加わり、スタッフは13人に増えた。岩瀬さんは「飼い主の高齢化が進み、飼育できない人が増えていると感じる。そんな人たちや猫たちを助けていきたい」と話している。問い合わせはきんくている(hakuaikai_cat@yahoo.co.jp)。

引用元:https://mainichi.jp/articles/20220412/k00/00m/040/046000c