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高齢者の自転車事故どう防ぐ コロナ下で啓発機会制限 警察署「安全教室で訴えられず痛い」

新型コロナウイルス感染拡大のため、高齢者らを対象とした交通安全教室の開催が制限されているなか、兵庫県警高砂署では、高齢者による自転車事故の防止を呼び掛けようと代替策を練るが、街頭で啓発グッズを配るのが精いっぱいという。

同署幹部は「事故を防ぐためには、一人一人の安全意識の向上が欠かせないのだが…」と頭を抱える。同署は従来、高砂市内の高齢者大学やシルバー人材センターで安全教室を開いてきたが、対象の高齢者は感染すると重症化リスクが高いため、開催自粛を余儀なくされた。昨年夏を最後に、参加者を1カ所に集める形での啓発活動は開けていないという。

65歳以上を対象にした交通安全教室の参加者は、感染拡大前の2019年は2608人だったが、21年は3割程度の905人に減少。福岡靖交通課長は「お年寄りが一堂に会する場面で安全運転を具体的に訴えられないのは、何より痛い」と漏らす。

特に気掛かりなのは、自転車が絡む交通事故だ。福岡課長は「高砂は道路の起伏が少なく、自転車が利用しやすい環境にある」と分析。市内で昨年までの10年間に交通事故で死亡した計26人のうち、自転車に乗っていた人が約半数を占め、さらにその6割が65歳以上という。21年の人身事故に占める自転車の割合は、県内の市町別でワースト3位だった。

運転免許証を自主返納する高齢者は増えているが、返納後は移動手段が限られ、自転車に頼らざるを得ないという事情もある。同署は昨年10月~今年1月の4カ月間、免許証を返納した人にアンケートを実施。62~89歳の計46人から回答を得た。その結果、返納後の移動手段(複数回答可)として、65・2%が自転車を選び、バスやタクシーなど公共交通機関は41・3%にとどまった。

同署交通課員は週に1回程度、通勤通学の時間帯に駅や交差点に立ち、自転車の利用者に反射材や安全運転を呼び掛ける啓発チラシを配る。その際も手渡しは避け、箱から取ってもらう形にしている。

福岡課長は「自転車も車の一つ。例えば、一時停止の標識がある場所では、必ず止まるなど、安全に気を配ってほしい。コロナ禍の状況では署員が街中に出て呼び掛けていくしかない」と話す。

引用元:https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/202202/0015080139.shtml

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