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【鹿児島・姶良市】鹿児島の食文化を次の世代へ、煮しめグランプリ

2021年、鹿児島県姶良市では鹿児島の郷土料理「煮しめ」の味を競う煮しめグランプリが開かれました。本来なら2回目の大会が2月3日と4日に開催される予定でしたが、新型コロナ感染拡大を受けて中止となりました。

大会では、優勝した竹の皮に美しく収められた煮しめをはじめ、材料や作り方がそれぞれ異なるバリエーション豊かな煮しめの数々が出品されました。姶良市では第2回煮しめグランプリの開催に向けて準備が進んでいました。

煮しめグランプリ審査委員長の椰木春幸さんは 「こういうこと(煮しめグランプリ)を続けることが食文化の伝承につながる。何よりも宝物です。食文化は」と話す。

煮しめグランプリは、新型コロナが県内でも急拡大したことに伴い、中止が決まります。大会に出場を予定していた姶良市の老人ホームで働く介護士と栄養士のチームの3人は施設で煮しめの試作会を開き、お年寄りたちから味付けや料理のコツを教わります。

出場者の中で最年少の28歳、介護士の緒方真世さんは野菜やこんにゃくの切り方を教わりました。集まった40人のお年寄りは3人の力になろうと試作と試食を繰り返しながらアドバイスしていきますが、ダメ出しが厳しいようです。

市山華代さんは「いつもは皆さんおとなしいけど煮しめというお家芸を熱い思いで指導してもらい、すごく面白かった」。緒方真世さん(介護士) 「アドバイスを取り入れておいしいものを作っていけたら」。3人は先輩たちのアドバイスを取り入れながら姶良市の名物、あご肉とはだか麦の団子を入れた煮しめの完成を目指して今も試行錯誤しているということです。

2021年に続いて出場を予定していたのは松永由紀子さんと娘が入るチームです。松永由紀子さん は「1回目は賞を取れなかったので今回は賞を取るためにもう1回チャレンジしようと。悔しかったです」と語ります。チームは2021年、松永さんの「祖母の味」を再現して出場しましたが、入賞を逃しました。

2022年はレシピを見直し、松永さんの「母の味」で勝負する予定でした 松永由紀子さん 「意気込んでいたんですけどコロナの影響が強くて残念です」同じメンバーの井上華奈さん は「大会が始まった去年 初めて、私(煮しめが)作れないと気付いて、自分にも娘がいるので 今のうちに覚えて子供たちにも伝えることができるようにしていかないと」と語ります。

大会は中止になったものの、子供たちにとっては「祖母の味」にあたる思い出の味を伝えていくことはできたようです。

引用元:https://www.kts-tv.co.jp/news/9155/