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【佐賀県】「基山SGK」高齢者の力をまちづくりに活用。孤立解消へ事務所に居酒屋

基山町のJRけやき台駅前に事務所がある町づくり団体「基山SGK」。シニアを中心としたメンバーが毎日のように事務所に集ってくる。

高齢者らを対象にした各種教室、子どもたちを集めた寺子屋、町内でとれた旬の野菜、加工品の販売…。

メンバーの表情は生き生きとしており、町の大きな課題である高齢化に寄り添っていくためのヒントが隠れているようにも見える。SGKは2016年7月、町内各区の区長らが中心となり発足。

安本正雄会長は「将来的に町の高齢者が増加するのは分かっていた。高齢者の居場所をつくり、経験や知恵を生かすことで、町の活性化につなげることが目的だった」と振り返る。

SGKは「シニア・メイクス・グレート・基山」の頭文字で、シニア層が基山町をつくっていくとの思いが込められている。町が設立を後押しし、提案した部会は「健康づくり」「子どもを対象にした寺子屋」「シニアの就労や居場所の確保」「企業支援」の四つ。

安本会長は「やる気はあったが、具体的に何をしていいか分からなかった」と当時の状況を語り、「2年間ほどは、ほとんど動きがなかった」と明かす。

それでも、月1回の会議は継続。「まずは人が集まらないと始まらない」との方針が固まった。 活動拠点となる事務所に来てもらうため、事務所1階に売店をつくり、コーヒーを出すことから始めた。

ひな祭りやこどもの日などイベント時には飾り付けを行い、バンドやオカリナなどの各種コンサートを開くことも。冬場はイルミネーションも実施した。

努力が実り、人が集まり始めると、いろいろなアイデアが出るようになった。健康づくりでは、寺社仏閣を巡るウオーキング大会がスタート。毎週木曜には子どもたちを集めて宿題を教える場を設けた。子どものための駄菓子販売、パソコンや編み物などの各種教室が誕生し、シニア層の活動の場が広がっていった。

女性と違って家に引きこもりがちになる男性の高齢者を、コミュニティーに引っ張り出すのが狙いだが、男性たちの仲間づくりに役立っている。高齢者が活躍できる場を確保し、その力を活用することで、町全体の活性化に寄与したい考えだ。

現状でも「5~10年ぐらいは大丈夫」と安本会長は言うが、後継者の育成は必要になってくる。シニアの知恵と経験を活用しながら前進している基山SGKの挑戦は、全国に先駆けた対策になりそうだ。

引用元:https://www.saga-s.co.jp/articles/-/782348