インターネット記事

ネット利用の高齢者は健康なのか? 研究者の大規模調査で示唆

インターネットを使っている人と使わない人。高齢者では健康などに違いはあるのか。

自治体との共同研究などに取り組む日本老年学的評価研究機構が発表した調査では、ネットが外部との交流の一助になり、心身の健康の上でプラスに働いている可能性が示唆された。

巣ごもりで増えているソーシャルメディアなどは、「引きこもりや中毒といった一部の問題もあり得るが、それらを除けば、高齢者のネット利用は総じて、社会との接点につながり、健康の上でプラスになっている可能性がある」と研究者らは指摘している。

11自治体で20年末~21年初めにかけて、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者を調べ、分析した。コロナ流行以前から活動頻度が月1回以上である人を対象にし、コロナ流行期に活動頻度が月1回未満になった場合を「減少」、月1回以上の場合を「維持」と分類した。

それによると、コロナ流行の前後での活動頻度の変化は、趣味やサークル、ボランティアなどほとんどの活動で、「減少した」人と「維持した」人とに、二分された。

そこで、活動が「減少した」人と「維持した」人を比較すると、要支援・要介護である相対リスクや、フレイルである相対リスク、「うつ」である相対リスクとも、活動が「減少した」人が高かった。

すると、SNSなどの利用が「増えた人」は、「増えていない」人に比べ、「うつ」である相対リスクや、「孤立を感じる」相対リスクが低かった。

ほかの調査では、ネットを定期的に利用していることが、健康やウェルビーイングに良い関連があるという分析結果も出た。うつ病のリスクが低いことや、主観的健康感が高い状態であること、日常生活動作の能力が高いこと、社会的関係が良好であることなどが挙げられるという。これらの関連は、所得や教育水準など社会経済的要因の影響を調整しても、認められた。

つまり、こうした要因にかかわらず、ネット利用を効果的にできるようになると、健康を維持する要因になり得るという示唆が得られた。 ネット利用者は非利用者よりも、社会的に活動的であることも分かった。

出典:https://dempa-digital.com/article/244504

注目ニュース