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統計データが語る、次のコロナ第6波では死亡者はほとんど出ない

コロナ第5波は終息したが、終息したのかは曖昧なままで、来たるべき第6波に向けて、どのように備えればいいのかという科学的な説明は出てきていない。

2020年の春頃に感染が広がり始めた際にロックダウン(都市封鎖)を迅速に導入せず、対処が遅れたことが欧州最悪水準の死者を出すことにつながったと厳しく批判している。

本来は専門家委員会がやるべきものだが一向に出てこないので、統計を用いた予測を仕事にしている著者が私的にやったものが、前回のコラムだった。

その目的は、過去の検証だけでなく、第6波が来た場合に私たちは何をしなければならないかということを明らかにするところにもあった。例えば、9/27~10/3の間の人口10万人当たりの感染者数を見ると、未接種者は17.7人、2回接種済は1.6人である。

前回コラム(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67233)では、感染者数の要因を因数分解すると、ワクチンの効果は補助的であると書いた。この2つの変数が第5波の陽性者数の乱高下を説明し過ぎるために、ワクチンの効果で陽性者が減るという関係性は統計上認められなかった。 ただ上記で述べたように、ワクチンによって感染リスクが10分の1になることで、前日と比較して陽性者数が上がりにくく、下げ始めると急速に減少することは直近の動きから明らかとなっている。

こうなると、第6波が来ても第5波よりも山が低くなる可能性が高い。毎日の感染者数が上がりにくく、その前の日と比較した増加数が小さいのだから、第5波のように急拡大する確率はかなり低いということは理解いただけるのではないだろうか。

第5波の際の感染者数は、気を緩めた人がかかるべくしてかかったのではないかと私は前回のコラムで書いた。つまり、新規陽性者が増えれば入院患者が増え、重症者が増え、死亡者が増える関係だ。

新規陽性者数に続いて、入院治療等を要する者は、その前日水準と陽性者数(過去2週間)とワクチン2回目済率(10%上がると1750人減少)の3つの変数で説明でき、並べた順で影響力が強い。

ワクチン2回目接種率は約60%に上昇しているので、今となっては毎日1万500人(=1750×6)の新規感染を抑制していることになる。入院治療等を要する者はピークで23万人を超えていたが、毎日1万人以上抑制できれば、その他の変数である前日水準を引き下げることになるので、ワクチン効果は変数としてダブルで効く。

死亡者数の最悪値は87人なので、ワクチン接種率が87%に達すれば、死亡者数は理論上ゼロにできることになる。

10月9日時点で予測値を作り、2021年末までをシミュレーションしてみた。感染する確率が10分の1になり、ワクチンによるその後の入院・重症・死亡の確率の削減効果が幾重にも重なっているということを数値化するとこのようになる。

・10月17日から、陽性者数は前週比で増え始めるが、緩やかな上がり方になる(緊急事態宣言解除後、2週間経過したので時期的にも一致する)

・10月25日から、入院治療等を要する者は増え始める

・重症者数は当面減り続け、11月11日から若干数が増え始める

・10月26日以降、死亡者数はゼロになり、その後もほぼ出ない

新規陽性者数の山が低いだけでなく、ワクチンの効果は入院を要する者や重症者数を減らすことになるので、現体制で医療崩壊することはもうないし、死亡者数も下がる。

実際、コロナでの死亡者数は10歳未満でゼロ、10代で3人、20代で22人という現状から言って、コロナは既に死亡率の高い特別な病気ではない。

つまり、第6波は来るが、波の高さが低く、死亡者はほぼ出ないというものだ。 これまでの1年半で約1万8000人の死亡者数を出した感染症は収束を迎える。

出典:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67338

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