9月26日に放送された『ドリフに大挑戦スペシャル』で、おさげ髪のブー子や雷様に扮した高木ブーさん。ドリフのメンバーと久しぶりに新作コントに挑んだ気持ちと、画面には映らなかった収録秘話を語ってもらった。
◆ブー子のメイクで「もっと頬を赤くして」って頼んだ
やっぱりコントは最高だね。9月26日の夜に放送した『ドリフに大挑戦スペシャル』では、加藤や仲本といっしょに新作コントをやりました。
番組は3時間にわたって、ドリフが昔やったコントを流したり、今の若い芸人たちが同じ設定でコントをやったり、ジャニーズの子たちがヒゲダンスをやったりと盛りだくさんで、幅広く楽しんでもらえたんじゃないかな。
自宅で家族といっしょに見たんだけど、自分で大笑いしてたし、元気な長さんや志村にも会えて懐かしかった。
新作コントはふたつやったんだけど、ひとつは「お父さんの定年退職」で、ひとつは雷様シリーズ。 「お父さん」のほうは加藤がお父さん役で、仲本はお母さん、お笑いコンビのカミナリのふたりと、ブー子役の僕が子どもたち。 ブー子になったのは何年ぶりかな。 高校生の孫のコタロウは、ブー子になった僕を見てビックリしてた。
ひと通りメイクが終わって、メイクさんに「これでどうでしょう」と聞かれたときに、「もうちょっと頬の赤いチークが濃いほうがいいかな」って頼んだんだよね。そのほうがブー子らしいと思って。メイクに関して注文つけたのは、もしかしたら初めてかもしれない。
コントではセリフはほとんどなくて、みんなが話しているあいだもご飯を食べ続けている。 食卓の上には焼き鮭とかゆで卵とか、おいしそうなおかずが並んでたんだけど、茶碗に山盛りのご飯をパクパク食べているほうが絵になるじゃない。
コントの最後では、大きなケーキの上に顔から突っ込んだ。 娘のかおるに聞いたけど、ネットでは僕がブー子になったことやケーキに突っ込んだことについて、たくさんの人が喜んでくれてたみたい。 ただ、顔についた生クリームが少めだったのはちょっと残念だったな。
「お父さん」のコントの中では、焦った場面があった。 加藤が障子に突っ込んだときに、思ったよりも丈夫ですんなり破れなかったの。 加藤はとっさにアドリブで対応して、うまく笑いに変えてたけどね。
◆23年ぶりの雷様新作コント
雷様の新作コントは、23年ぶりだったらしい。仲本が「ひまだねえ。 補欠の雷様の入社試験を受けるカミナリのふたりも、名は体を表すっていうか、雷様の姿がサマになってた。
コントの中で仲本と、ドリフの昔からの持ち歌の『こげよマイケル』を歌った。仲本がギターで、僕はウクレレを弾いて。この曲にしようって言ったのは仲本。
あいつはそんなつもりはぜんぜんなかったらしいんだけど、ドリフのレコードでは荒井(注)さんが歌ってた曲なんだよね。
コントでもカミナリのふたりが「イカリーヤ」って長さんを呼び捨てで歌って、僕と仲本に怒られてた。黒い雷様の長さんはいなかったけど、いっしょにやってるみたいだったな。
長さんも志村も荒井さんも、僕たちがコントをやっている様子や、若い人たちがドリフのコントに挑戦してくれているのを見てたと思う。僕も加藤も仲本も、コントをやる楽しさをまた思い出しちゃった。長さんの厳しいダメ出しが聞けないのは、ちょっと寂しいけどね。いや、やっぱり聞かなくてもいいや。
出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b065d843f5aa61338f719caee3e2e56396d1d04b