インターネット記事

クラスター多数発生「ブレークスルー感染」の注意点

新型コロナウイルスの新規感染者数が全国的に減少し、19都道府県に出されていた「緊急事態宣言」と8県に出されていた「まん延防止等重点措置」が9月30日をもって、それぞれ解除されました。

そんな中、2回目の新型コロナワクチンを接種して、2週間を過ぎてから感染する、いわゆる「ブレークスルー感染」によるクラスターが病院や介護施設で相次いでいます。

そもそも、新型コロナワクチンを2回接種すると「感染しても重症化しにくい」といわれていますが、では、ブレークスルー感染は何が問題なのでしょうか。医療ジャーナリストの森まどかさんに聞きました。

Q.新型コロナワクチンを2回接種すると「感染しても重症化しにくい」といわれていますが、ブレークスルー感染の場合、ワクチン未接種時での感染よりも症状は軽い傾向にあるのでしょうか。

森さん「これまでに発表された各都道府県の集計によると、ワクチンを2回接種後、一定期間経過した人の感染、いわゆる、ブレークスルー感染は軽症か無症状のケースがほとんどです。 海外でも同様の傾向で、イギリスやアメリカの報告でも、ワクチン2回接種後の感染については『健康上のリスクが高くなければ、重症化や死亡は防げている』という見解が示されています」

Q.現状では、2回のワクチン接種により、重症化が抑えられているということですが、ブレークスルー感染で注意すべきことについて、教えてください。

森さん「重症化しにくい分、無意識のうちに周囲の人に感染を広げてしまう可能性があることに注意してください。 特に生活空間を共にする家庭内や学生寮、社員寮などでの感染拡大には注意が必要です」

Q.病院や介護施設で、ブレークスルー感染によるクラスターが相次いでいます。 今後もブレークスルー感染によるクラスターが続出すると、どのような影響があるのでしょうか。

森さん「2回接種後、14日以上経過した人に重症化が少ないとはいえ、病院や介護施設には、そもそも、重症化リスクが高いとされる基礎疾患のある人や高齢者が多いため、クラスターを発生させないよう、注意する必要があります。 職員から、その家族、さらに学校や保育施設などに感染が広がれば、学級閉鎖や休校、休園などの対応が必要になったり、あるいは地域全体に広がれば、保健所の業務や医療機関の病床が逼迫(ひっぱく)したりする可能性もあります」

Q.19都道府県に出されていた緊急事態宣言と、8県に出されていたまん延防止等重点措置が9月30日をもって、それぞれ解除されました。 今後、ワクチンを2回接種した後に気を付けるべきことや日常生活を送る上での心構えについて、教えてください。

森さん「『ワクチンを2回接種した』という安堵(あんど)感は一方で、感染対策における油断につながる可能性があります。 そのため、『ワクチンを2回接種していても、人と接触する際はマスクを着用する』『小まめに換気する』『小まめに手洗いや消毒をする』『体調が悪い場合は外出を控える』『多人数、長時間のマスクを外す行為(会食、バーベキューなどの飲食を伴うレジャーなど)を避ける』『人が密集する場面を避ける』『大声で話さない』などの基本的な感染対策を徹底し、時間の経過とともにワクチンの予防効果が減少することも意識しながら、『感染しない、させない』よう努めることが大切です」

Q.では、小まめに手洗いや消毒をするなどの基本的な感染対策をすれば、少人数での外食や旅行をしても問題ないのでしょうか。

森さん「少人数での外食は店側も客側も感染対策が取れている店を選ぶようにし、リスクの高い行動を避けながら食事やお酒を楽しむことができれば、問題ないと思います。」

出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/57b8fdc0de72af0ccd335bc68d559cc4ce0c5e42

注目ニュース