インターネット記事

昭和音楽の熱伝える ロック・オペラ「ザ・パンデモニアム・ロック・ショー」

グループサウンズにフォーク、ニューミュージックにテクノ…と昭和の音楽がアツかった時代の変遷と熱とを伝える快作の誕生である。

中山優馬演じる主人公が今作の生みの親、森雪之丞の分身的存在で、1966年のビートルズ来日から1980年のジョン・レノン暗殺まで、音楽業界を駆け抜ける青春絵巻。

当時の多くの若者と同様、独学でギターを学び、失恋の痛手も創作エネルギーに変え、作詞作曲に没頭。 ヴォーカルとして若者の支持を得るが、アイドルの及川真実と恋仲になると、音楽活動もおろそかになるほどのめりこむ−。

ブラウン管テレビを積み上げたような装置が面白く、画面で昭和歌謡のパロディー映像を映すほか、芸能界の虚実も象徴。 人気絶頂で解散したバンドの「その後」の展開も面白く、塀の中の涼を囲み、再結成して生演奏で歌う「REASON」には、ロックのライブに参加したような興奮を覚えた。

中山が素顔の美形を封印し、ダサいイガグリ頭の中学生から、70年代そのもののクルクル長髪、厚底ロンドンブーツ姿で弾けて歌う姿まで七変化を見せる。

森の自叙伝のような舞台は、60〜70年代音楽への愛情あふれるオマージュでありながら、その熱狂を笑いに転化する視点もあり、飽きさせない。 さらに椎名林檎ら数多くのアーティストのプロデュースを手掛けた亀田誠治の音楽が秀逸。

今回、ミュージカルマニアの亀田を舞台の世界に引っ張りこんで音楽業界と舞台の橋渡し役となり、若い世代で見せる昭和音楽に血を通わせた。 「パンデモニアム」という一般的とは言い難いタイトルだけでは、内容が伝わらない。

出典元:https://news.goo.ne.jp/article/sankei/entertainment/sankei-_entertainments_UW3EEEPUYJN2BN2FOLQ2AMHRLQ.html

注目ニュース