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「陰部は手で洗って」浴室に行くと態度が豹変!高齢者の介護ハラスメント、卑劣な実態

介護する側による高齢者への虐待はニュースでも大きく取り上げられるが、ヘルパーなどに対する高齢者のハラスメント行為は、社会的弱者である高齢者を批判することへのためらいもあり、ほとんどが現場で黙認され、表面化することは少ない。

自身も介護施設の職員として働いた経験がある淑徳大学総合福祉学部教授の結城康博さんは、「若い人が介護に興味をもって職に就いても、一部のマナーの悪い高齢者の対応に疲れ果てて仕事を辞めるケースが後を絶ちません。冒頭で紹介した元ヘルパーの高橋さんは、小さいころから祖母と一緒に暮らしていたこともあり、高齢者の助けになりたいとの思いから介護系の大学に進学。 就職活動では「生活に寄り添った柔軟な介護がしたい」と、ルーティンワークが多くなりがちな大規模施設ではなく、在宅介護を行う事業所を選んだ。

そんな高橋さんがセクハラ被害にあったのは就職2年目、21歳のときだという。 当時61歳の介護を必要とする男性は、脳梗塞で身体の片側がまひしていたため、週1~2回、自宅で入浴や身の回りの世話をしてほしいということだった。 男性は、部屋ではおとなしく介護を受けるが、浴室に行くと毎回、態度が豹変した。浴室は、同居している妻に会話が一切聞こえないからだ。

男性のセクハラは言葉だけにとどまらなかった。

「そのうち胸やお尻など身体のあちこちを触るようになって……。正直、触られちゃダメな部分は全部触られました。でも、へたに抵抗してケガでもされたら、私の責任問題になってしまいますし、浴室という2人だけの空間なので周りに訴えても、本人に否定されたらと思うと、どうしたらいいかわかりませんでした」

男性は、入浴介助のたびにやりたい放題だったが、高橋さんは新人だったこともあり、上司に言いだせなかった。 結局、半年以上、その男性の家に通った。男性を担当した日は、自宅でお風呂に入ると思い出して気分が沈み、夜は決まって眠れなかったという。

高橋さんは、ヘルパーという仕事に疑問を感じるようになり、事業所を退職。 セクハラ被害から数年たつが、当時の恐怖心は消えず、インタビュー中も言葉を詰まらせた高橋さん。

身体が思うように動かず、気持ちに余裕がなくなることはある程度理解できても、暴言は許されるものではない。 言葉のパワハラで目立つのが、言っている本人は自覚がないのに、ヘルパーが精神的に追い詰められて、心が折れてしまうケースだ。

当時85歳のひとり暮らしの女性は要介護の認定を受けていたが、認知症などはなく、しっかりしていた。 週2回、ヘルパーに買い物や掃除、洗濯などを依頼していたが頻繁に文句を言ってきたという。 ヘルパーは30代前半の独身女性だったが、「たびたびの小言に耐えられない」と悩むようになり、ヘルパーを辞めてしまった。

介護従事者をいるのは実はモンスター高齢者だけではない。 パワハラやセクハラに関する研修をきちんと受けた経験もなく、部下が受けた被害に対して鈍感で、彼らの不適切な受け答えが若いヘルパーの離職の決定打になることもある。

厚生労働省の統計によると、在宅介護のヘルパーは、60歳以上が全体の約4割を占めている。 年齢的に、10年以内にはこの大半がヘルパーを引退すると予想されるが、後継者となる人材が、今後、介護業界に入ってくる見込みは薄い。

子育てを終えた主婦もコンビニやスーパーにとられていますから、このままいけば、後継者ゼロのような状態に陥る可能性が高いです」 在宅介護の有効求人倍率は、実に15倍超。

事業所がなくなれば、介護サービスは受けられない。 在宅介護は自宅で介護を受けるため、利用者の気がゆるみやすく、介護ハラスメントが起きやすい。 ヘルパーを自宅に迎え入れる前に、家族が高齢者本人に「いまは時代が違うから、変な話をするとサービスを受けられなくなるよ」「偉そうにしちゃだめだよ」と声をかけておくこともハラスメント防止に有効だ。

モンスター高齢者にならないための3か条

(1)ヘルパーと自分は金銭の契約で結ばれている「対等な関係」であることを忘れない!

(2)自分にそのつもりがなくても、相手の受け取り方によってはハラスメントになりうることを意識する!

(3)自分の家だからといって気を緩めず、家族以外と接しているという緊張感を常に持つ!

ヘルパーのAさんは、認知症と診断を受けた高齢者の在宅介護を担当することになり、その利用者と同居している子どもB氏と接することに。ところがそのB氏が問題で、利用者が薬を飲み忘れても声をかけず、認知症である親のトイレの見守りもしない。そのせいで利用者は、血圧が上がって動けないことが多く、服も汚れていてネグレクトが疑われる状態だった。

Aさんは、飲み忘れ防止のためのカレンダーに薬をセットし、子どもであるB氏に服薬の重要性を説明して協力を求めたが、「やるから! ヘルパーのAさんは地域包括支援センターに相談して担当をはずれたが、いまでもその家の近くを通ると、動悸がするという。

介護サービスを受ける高齢者本人ではなく、その家族によるハラスメントも数多く報告されている。

出典元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a11c81174b7ffa6187770f072e252a17a8b76d3b

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