位置情報で高齢者見守り 豊中市が実証実験

豊中市は「関西電力送配電」との協定に基づき8月31日まで、同社の見守りサービス「OTTADE!(オッタデ!)」を活用し、高齢者向け見守りサービスの実証実験を行っている。同サービスはすでに、同市内の小学生を対象に導入しており、高齢者への有効性を確認するとともに、位置情報の履歴データの活用方法を検討している。

見守りの対象は65歳以上の同市内在住者で、一人歩きで道に迷う可能性のある人。20~30人に実証実験に参加してもらい、求められる機能を探る。

同サービスは、ビーコン(電波受発信機)を搭載した専用端末(見守り端末)を見守り対象者が携帯することで、家族や保護者がスマートフォンなどを通じて位置情報の履歴を確認する仕組み。住宅や店舗、公共施設などのコンセントに固定基地局を設置したり、専用のアプリケーションをダウンロードしたスマートフォンなどを利用したりするなど、地域の協力により見守りネットワークを広げることができる。同市の担当者は「アプリをインストールする地域の人が増えれば、見守り力がアップする」と登録を呼びかけている。

小学生向けのサービスは2020年から、市内の小学校で段階的に導入。21年10月には全41校に拡大している。保護者からは「職場や通勤中にも子どものいる位置が確認でき、習い事などに行くときも安心感がある」との声が寄せられているという。

高齢者向けのサービスでは、認知症などによる徘徊(はいかい)時の対応などを想定しており、「見守り端末をどのように携帯してもらうか」(同市担当者)などを検証していく。端末の重さは約10グラムで電池寿命は約1年。固定基地局は市内850カ所に設置しており、病院や介護施設などに増設していく。

引用元:https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/220707/20220707027.html

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