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コロナ下で会えない妻へ、見せたい絵がある 78歳男性が一念発起

新型コロナウイルスの影響で月1回しか会えない、高齢者施設にいる妻のために絵を描きためてきた。山口県岩国市室の木町の久村展康さん(78)は19~22日、同市三笠町のシンフォニア岩国で初めての個展を開く。妻多喜子さん(78)を思い、家族をテーマにした作品を中心に並べる。

白く降り積もった雪に朝日が優しく当たる景色の油絵は、約20年前に多喜子さんと大分県の湯布院を旅行した時のものだ。コロナ下で3年間会えていない東京の孫が公園で遊ぶ姿の作品もある。油絵と水彩画の計38点を展示する。

多喜子さんは5年前に脳梗塞で倒れて右半身が不自由になり、3年前から特別養護老人ホームで暮らす。2年前からは感染防止のため面会できず、久村さんが会えるのは月1回、病院の検査に付き添う時だけに。毎日かける電話でつながる。「今、何を描いているの」とよく聞かれる。

久村さんは自宅で妻を介護するうち、趣味で30年以上親しんできた絵から遠ざかっていた。3年前にはがんを患い、妻を施設に預ける苦渋の決断をした。落ち込む中、支えになったのが絵だった。

絵画教室の仲間の誘いで2年前に再び絵筆を握った。風景を題材にすることが多かったが、家族を描くようになった。思い出がよみがえり、幸せな気持ちになれるから。丁寧に描くようになった絵を妻に見せたくなり、個展の開催を決めた。

多喜子さんの体調が整えば会場で見てもらうつもりだ。久村さんは「笑顔のすてきな妻に自分の頑張りを見せたい。コロナ下で会えていない、お世話になった方にも訪れてほしい」と心待ちにする。

個展は、所属する絵画教室アトリエフレンドと共催する。午前9時~午後5時(22日は午後4時まで)。無料。

引用元:https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/165329

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